Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ロボットとベッドのじゅうりょう

ロボットとベッドの重量

直木 三十五

Leggi ロボットとベッドの重量 (ロボットとベッドのじゅうりょう) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8963 caratteri · 18 schermate

Aozora Bunko

俊太郎は、少し口を開いて、時々、肩で、呼吸をしながら、狂的な空虚な眼を光らせて、ピンセットで、誘導線を直したり、スイッチを捻って、ベアリングの運動を試めしたり――そして、

「これが、第一の贈物。」

と、呟いた。それから、暫く、眼を閉じて、疲労を休めてから、腹部の蓋を閉じて、静かに、ロボットを抱き上げた。足部は、重かったが、桐のように軽るいロボットは、俊太郎のベッドの上へ、横になった。俊太郎は、水差から水をのんで、ロボットを、うつ伏せにして、枕元のベルを押した。

「はい。」

次の部屋から、看護婦が返事をして、すぐ、扉を開けて出てきた。そして、ロボットを見ると、

「あら。」

それは、動いてはならぬ病人の不謹慎さを叱責する声であった。俊太郎は、険しい眼をして、

「ここへ、一寸、腰をかけて。」

ベッドを、指した。

「お起きになっては、御身体に、大変さわりますよ。」

「ここへ、かけてくれ給え。」

そういって、俊太郎は、ベッドの中へ、入った。看護婦が毛布を着せた。

「かけ給えったら。」

「かけるだけでございますか。」

女は、ベッドの端で、いった。俊太郎は、頷いた。そしてロボットを見ていた。