Classici giapponesi con furigana
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さんりょうせいべえとめいばあさづき
三両清兵衛と名馬朝月
安藤 盛
Leggi 三両清兵衛と名馬朝月 (さんりょうせいべえとめいばあさづき) di 安藤 盛 (あんどうさかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8144 caratteri · 17 schermate
夜うちを知っていななく朝月
夜うちを知っていななく朝月
このときである。
うわさの朝鮮征伐が、いよいよ事実となってあらわれた。加藤清正、小西行長、毛利輝元らが、朝鮮北方さして、進軍しているうちに冬となった。北朝鮮の寒さには、さすがの日本軍もなやまされ、春の雪どけまで、蔚山に城をきずいて籠城することになった。加藤清正、浅野幸長、それに毛利勢の部将宍戸備前守らがいっしょである。
清兵衛が、残念でたまらなかったのは、まだ一度も、よき敵の首をとらず籠城することであったが、こればかりはどうすることもできなかった。
「朝月、残念だなア」
馬の平首をたたいてなげきながら、毎日備前守受け持ちの工事場へ出て、人夫のさしずをしていた。
城がどうやらできあがったころ、明軍十四万の大兵が京城に到着し、この蔚山城をひともみに、もみ落とそうと軍議していることがわかった。
十二月二十二日の夜半である。蔚山城のうまやの中でも、あいかわらず、清兵衛は愛馬朝月といっしょに、わらの中にもぐってねむっていると、どうしたことか、にわかに朝月が一声いなないて、そこにおいてあった鞍をくわえた。
「どうしたのじゃ朝月、寒いのか」