Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんにんのひゃくしょう

三人の百姓

秋田 雨雀

Leggi 三人の百姓 (さんにんのひゃくしょう) di 秋田 雨雀 (あきたうじゃく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5876 caratteri · 12 schermate

Aozora Bunko

」

と伊作はさっさと自分の腹へ巻きつけようとしましたので、それを見た多助は、大変に怒って、伊作と喧嘩を初めました。そこで伊作は仕方がないので、小判を十枚だけ多助に渡しました。そして太郎右衛門には五枚だけ渡して、

「お前に子供がないわで、この子供を育てたらよかべい。」

と言いました。

太郎右衛門は、その時伊作に向って、

「己ら、子供が不憫だわで、つれて行くども、金が欲しくて子供をつれて行くんでねい。」

と言ってどうしても金を受取りませんでした。多助は、もし太郎右衛門が受取らなければその五枚も伊作に取られてしまうのを知っているので、是非受取るようにすすめたけれども受取りませんでした。伊作は太郎右衛門がどうしても受取らないので、その内の二枚を多助にくれて、後の三枚を元の胴巻へ入れて、腰に巻きつけてしまいました。多助も後二枚だけ余計にもらったので、まんざら悪い気持もしませんでした。三人は城下へ行くのをやめて、その日は自分の村へ帰ってしまいました。

太郎右衛門は拾った赤児をどうして育てて行こうかと、道々心配して帰って来ましたが家へ帰ってお神さんに赤児を見せると、子のないお神さんが大変喜んでくれたので、ほっと安心しました。