Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志

吉川 英治

Leggi 三国志 (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 161.356 caratteri · 323 schermate

Aozora Bunko

「彼を荊州へお遣わしになったそうですが、実に飛んでもないことをなされました。玄徳はあのような温和な人物ですから、反対に劉表に説き伏せられて、荊州へついてしまう惧れがありはしませんか。劉表も遠大な野心を抱いていますし、彼と彼とは、ともに宗族で親類も同様ですからな」

「木乃伊取りが木乃伊になっては何もならん。いや後日の大害だ。どうしたらいいだろう」

「てまえが追いかけて呼び返して参りましょう」

「それもあまりにわしの面目にかかわるが」

「では、てまえが随員として、玄徳について行きましょう。断じて、ご使命を裏切らぬように」

「そうだ、それが上策。すぐ追ってゆけ」と、関門の割符を与えてしまった。

簡雍が馬を飛ばして、どこかへ急いで行ったというのを、郭図が耳にしたのは夕方だった。部下に調べさせてみると、その前に玄徳は荊州の旅へ立って行ったという。

「しまった!」

愴惶として、郭図は冀州城にのぼり、袁紹に謁してこう忠言した。

「何たる不覚をなされたのですか。さきに玄徳が汝南から帰ってきたのは、汝南はまだ兵力も薄く、自分の事を計るには足らないから見限ってきたのです。こんどはそうは行きません。