Classici giapponesi con furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.279 caratteri · 238 schermate
青年 その歌は、なんという歌ですか?
百姓 歌?……なんの歌だ?……
青年 ……先刻も小母さん歌っていた……?
百姓 おらがかえ?……(少しびっくりして青年を見てから、頤を引いて、自分の胸や左右の肩のあたりをキョトキョト見まわす)
青年 ……もっと大きな声で歌って聞かせてくれませんか?
百姓 ……(更に青年の方へ眼をやってから、自分が鼻歌を歌っていたのを思い出したのか思い出さないのか、どっちとも附かず、ただ、急に女らしい、と言うよりは、殆んど少女の示すような、はにかみを現わした顔。その顔を、しかし、片手で邪慳にゴシゴシとこすりまわして)……へえ、おら、歌など唄えねえ。
青年 ですから、今唄っていた――
百姓 ハハ、お前さまこそ、歌あ唄って聞かしておくんなせえ。東京の衆は、うめえづら。……(チュン、チュンと思い切りよく手ばなをかんで、再び麦こき)
青年 ……(クスクス笑いながら)……じゃ、僕が唄えば、小母さんも唄ってくれますか?
百姓 う? へえ。……(それには返事をしないで)学生さんは、ノンキでようがすの。
青年 小母さんが聞かしてくれれば、私も唄いますよ。
百姓 フフ……お前さま、なんの学校でやす? いずれ大学校づら?