Classici giapponesi con furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.279 caratteri · 238 schermate
青年 やあ!(口をつけて呑もうとした水筒がスッカリ空である)
百姓 水かえ? 水なら……(傍のムシロの端に置いてある黒いヤカンと茶碗を取ってやる)
青年 すみません……(ヤカンから茶碗に水を注ぐが、水はチョロチョロと少しばかりこぼれて来るだけ。変に思ってヤカンのフタを開いて覗いて見て笑い出す)
百姓 ……?(口を動かしながら青年の顔を見る)
青年 川はどっちに有りますか?(立ち上る)
百姓 うん?
青年 汲んで来ます。
百姓 あ、そうかえ!(大きな声を出す)そうそう、うっかりしていた、空だったて! ハハハハ、阿呆だ、俺は!(立って)よしよし、へえチョックラ汲んで来やす。(青年からヤカンを取る)
青年 いや、自分が行きますから。(上手を指して)この下でしょう?
百姓 下は下でも、ここいらの沢あ深いで、五六丁も谷をおりる。第一、路なんぞ無えから、お前さまにゃ無理だ。
青年 でも、それじゃ――
女 (既に歩き出している百姓の後を追うようにして)おばさん、水汲みなら、わしが行って来やすから。
百姓 なにさ、俺あ、ついでに川っぷちのタンボの水加減見て来なきゃなんねから……お前はそこで休んでいな。