Classici giapponesi con furigana
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ふちんぐんかんのみほん
不沈軍艦の見本
海野 十三
Leggi 不沈軍艦の見本 (ふちんぐんかんのみほん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.749 caratteri · 24 schermate
すると、やがてわがアメリカは九万九千トンの不沈軍艦を百隻作って、太平洋に押し出すのだ。こいつは素晴らしいぞ。では博士、早速ですがお暇乞いをして、急遽帰国の上、神経衰弱症の大統領を喜ばしてやりましょう」
特使は、崩れ放しの笑顔を、両手で抑えるようにして、あたふたと博士の研究室を出ていった。
4
月日のたつのは早いもので、早くも、あれから十ヶ月経った。
時正に一九四一年二十三月であった。
ここはワシントンの白堊館の地下十二階であった。その一室の中で大統領ルーズベルトのひびのはいった竹法螺のような声がする。
「おい、シモンよ。シモンはいないか」
そこへあたふたと、廊下を走って、過日の特使シモンが駈けこんできた。
「誰だ。おおシモンか。遅かったじゃないか。まだあれは見えないか」
大統領は、せきこんで訊く。
シモンは、しきりに胸板を拳で叩いていたが、やや鎮まったところで、やっと声を出した。
「ああ大統領閣下。何もかも一どきに到着いたしました」
「え、何もかも一どきにとは?」
「はあ、待ちに待ったる新軍艦ホノルル号が突如ニューヨーク沖に現れました。九万九千トンの巨艦ですぞ。