Classici giapponesi con furigana
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ふちんぐんかんのみほん
不沈軍艦の見本
海野 十三
Leggi 不沈軍艦の見本 (ふちんぐんかんのみほん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.749 caratteri · 24 schermate
「舷側を狙う砲弾や魚雷も、同じことに、ゴム蒲団の中でぐるっと方向をかえて、鋼鉄の艦体の外をぐるっと廻って、艦底から海底へ落ちる。今舷側を切って見せてやるよ」
おどろいた構造の軍艦である。瞠目するアメリカ人を尻目に、博士は、こんどは電気メスをとって、舷側をぴちぴちごしごしと切り始めた。
舷側は、張板が二つに割れるように見事に切れた。しかし、あまり切れすぎて、吃水以下まで裂けてしまったものだから、待っていましたとばかり海水がどんどん艦内へ突入してくる有様だった。
「いや、そんなものに愕かなくてもよろしい。これ、わしの大事な説明を聞くんだ、ルーズベルト君」
「そうだ。ここが重要な個所だ。建艦委員、よく見、よく聞け」
「これがすなわち、さっき話をしたように……」
と、博士の説明が始まったが、轟々たる浸水の音がとかく邪魔をしていけない。博士はそれにお構いなく喋りつづける。
一応の説明がすんだ。
大統領はもちろん、幕僚も建艦委員も共に金博士の智力の下に慴伏した感があった。
「うむ、大したものだ。これを真似て、早速百隻の不沈軍艦をつくれば、日本海軍に太刀打出来ないこともあるまい」