Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふちんぐんかんのみほん

不沈軍艦の見本

海野 十三

Leggi 不沈軍艦の見本 (ふちんぐんかんのみほん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.749 caratteri · 24 schermate

Aozora Bunko

たる博士は、卓子の上に載っている残りのノクトミカ・レラティビアの肉を一片又一片と口の中に投り込む。

してやったりと、傍においてにんまり笑ったのは、かの特使であった。このノクトミカ・レラティビアの燻製肉こそは、カナダの国境附近の産になる若鹿の肉にアマゾン河にいる或る毒虫の幼虫を煮込み、その上にジーイー会社で極超短波を浴せかけて、電気燻製とし、空前絶後の味をつけたものであって、この調理法は学者アインシュタインの導き出したものであった。故にこの燻製肉を一度喰えば、あたかも阿片において見ると同じ麻痺的症状を来し、絶対的人間嫌いが軟化し、相対的人間嫌いと変るという文字通り苦肉の策を含んだものであった。果してその効果がありたると見え、金博士は両眼さえ閉じ呼吸もつかずに、残余のノクトミカ・レラティビアをフォークの先につきさして喰うわ喰うわ……。

「そこで金博士。わが大統領のお願い申す一件のことですが、ぜひとも金博士の発明力を煩わして、絶対に沈まない軍艦を一隻、至急御建造願いまして、当方へ御下渡し願いたいのであります。お分りですかな。つまり、いかなる砲弾なりとも、いかなる重爆弾なりとも、はたまたいかなる空中魚雷なりとも、その軍艦に雨下命中するといえども絶対に沈まない軍艦を御建造願いたいのであります。