Classici giapponesi con furigana
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ふしょうのあに
不肖の兄
豊島 与志雄
Leggi 不肖の兄 (ふしょうのあに) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.889 caratteri · 39 schermate
」
「だから、一寸、すこうし……変に頭が痛くって……本当ですよ。」
そんなことが信じられるものですか、というような母の顔付だったが、それでも機嫌はさほど悪そうでもなかった。うまくいった、と僕は思った。
ところが、朝食の膳に向って、一人でちびちび、苦い味を我慢して飲み初めると、母は飯櫃の横に控えて、じっと僕の方を見守ってきた。
「お前は一体、どういう気なんです。浜地さんと敏子との話に、賛成だなんて云っておきながら、昨晩はあんなに浜地さんのことを……それも、お前のお友達じゃありませんか。まるで酔払いの悪体みたいに……。そして今日はまた、お午近くまでも寝ていて、やっと起き上ったかと思えば、またお酒……。家は茶屋小屋じゃありませんよ。それとも、酒の上でなければ云えないような、何か不満なことがあるなら、はっきり云ってごらんなさい。浜地さんのことについて、何か腑に落ちないことがあったら……。今のうちなら、どうにでもなるんですから……。そりゃあ浜地さんのことはお前が一番よく知ってるのだから、はっきり理由の立つことなら、わたし達も無理に話を進めようとするのではありませんよ。