Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Leggi 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.047 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

警察もこの男に目をつけはじめたという話だよ」

一馬は困りきった顔をしてきいていたが、

「その男は疎開者といったって、村の出身なんだよ。奥田利根吉郎という製図工か何かの復員軍人で、復員したら家が焼け、妻子も行方が分らなくて、少し気が変になってるという男なんだ。尤も気が変になったのは戦地にいた時からで、北支にいたんだが、その頃から孔子に凝って、今でも疎開の部屋の窓に、孔子研究所とか、論語研究会という看板をだしているそうだよ。人づてに聞いた話だけど、いつか道で王仁に会って何か言いがかりをつけたら、王仁にガンとやられて敗退したということでね、痩せてヒョロヒョロの男だから、王仁にかかっちゃ問題にならない。小犬みたいにキャンキャンシッポをまいて逃げたそうで、然しね、この先生は王仁をエロ作家だとか云うけど、この先生だって妙なんで、うちのあやかのところへ時々変な手紙をよこすんだよ」

あやかさんも困った顔付で、

「でも、ラヴレターじゃないわ。やっぱり王仁さんに関係のあることなんですもの。王仁さんみたいなエロ作家にだまされるな、なんて」

「気違いかも知れませんが、筋は通ってますな。