Classici giapponesi con furigana
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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Leggi 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.047 caratteri · 322 schermate
恐らく彼には昨夜の記憶がまだあるのだろう。学究肌の木ベエは、女性的に執念深く、一つのことに深くこだわるタチであった。
「勝手に調べだすがいい。探偵はそれが職業さ。私は病人を診るのが職業だから、それについては責任をもつ。ほかのことは知らん」
「矢代さんと歌川さんは裏門で海老塚さんと一緒になられた。矢代さんは例の裏道、大八車の道をこられた。歌川さんは禅寺から来られた。海老塚さんは村の方から来られたのですね。そのときの時間は?」
「まア、だいたい八時ごろでしょう。日がとっぷり暮れたとたんというところだから。そうじゃないかな。このへんの山中じゃ、山にかくれて、日暮れが早いかも知れないな」
私がそう言うと、警部は、
「イヤ、分りました。じゃア、土居さんが一番に戻られて、七時か六時五十分ごろ。つぎに内海さん、次が神山さん、歌川さん。歌川さんはいったん戻って又でかけられた。次には?」
「僕と人見さん」と巨勢博士。
「それから三宅さん。丹後さん。矢代さん。それで全部ですね。御婦人方はどなたかその時間に外出なさいましたか」
「私たちは全部そろって広間にいました。そこの調理場にいた方もありますけれど、たぶん、揃っていたようですわ」