Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Leggi 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.047 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

ともかく合意の上で、自ら目隠しをしたと見るべきかも知れませんな」

ピカ一が横から蛮声をはりあげて、

「それじゃア、なんだぜ。カクレンボしているところを、ほかのホンモノの鬼がきて、しめ殺しやがったのさ」

神山はふきだしたが、

「まさか、あなた、年頃のお嬢さんが、わざわざ三輪山へでかけて、カクレンボをしますかね」

「イヤイヤ、ヤリかねない。左にあらず」

ピカ一は真顔になって、

「千草という醜女のバカ娘とセムシ詩人じゃ、どうせ、まともなことは、やれないぜ。あたりまえに抱きあって接吻するなんて、そんな月並な芸当が、できるもんか。それに比べりゃ、カクレンボの方が、よっぽど、やりかねないことなんだ。そこで内海先生が、どこかへ、もぐりこんで、隠れる。そこへホンモノの鬼がきて、しめ殺す。どうだい。これは、一つの空想としても、芸術的なリアリテがあらア。万事こういうグアイに、でっちあげりゃア、殺人だって、芸術的鑑賞に堪えらアね」

カングリ警部も笑いだして、

「イヤ、まったくです。芸術家の直観や空想は、時として、神通力をあらわすことがありますからな。あるいは、そんなところが、真相かも知れませんよ。