Classici giapponesi con furigana
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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Leggi 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.047 caratteri · 322 schermate
以上で主要なる殺人目的の大半を果しまして、あとは最後に主目的たる一馬先生の殺害が残るばかりでありますが、その中間に、不連続殺人事件の不連続たる一石を投じておく必要があり、宇津木秋子さんがイケニエに選ばれて滝壺につき落されて溺死しました。先ほども申上げました通り、私は多門加代子殺しの終って後にようやく事件の真相をつきとめることができましたので、それも要するに心理の足跡を発見し得たことによって事件の全貌を推理し得た、というだけのこと、一つとして物的証拠はないのです。かくなる上は、次の事件を待って現場を押える以外に手はないと思いましたので、土居画伯につきまとっていれば、次の事件の端緒をつかみ得るだろうと狙いをつけて、幸い神山さんと土居画伯が毎日タマツキの賭けに熱中しておられるところから、私も賭けのタマツキに一枚加わることに致したのです。又しても、これが私の失敗でした。私はカン違いを致したのです。内海殺しは突発的な危急存亡の大事ですから、一か八か、白刃の下をくぐる千番に一番のカネ合いで、ついにあやか夫人が短剣を握って出演するに至りましたが、これは例外中の例外で、最後の一馬殺しをのぞいて、不連続方面の兇行にあやか夫人の出番はもはやなかろうと私は考えてしまったのです。