Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Leggi 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.047 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

五 猫の鈴

「大事件が起ったですが、ふむ、きこえとりますか。東京の流行の人気の文士の望月王仁氏、流行の人気の文士、ハヤリ文士、分らんかな、三文文士の反対じゃよ、ええ、面倒な、本署に文学巡査はおらんですか」

五 猫の鈴

県の本署から一行が到着するに五時間の余もかかるのである。ところが南川友一郎巡査のうるさいこと、一同を食堂へカンヅメにして、外へ散歩にも出してくれない。

「アア、いかん、足跡が消える。廊下もうろついちゃ、いかん。犯罪はですな、毛髪一本、靴から落ちた一粒の砂、いいですか、これが鍵となる。微妙なるものですな。皆さんの御協力、数時間の御辛抱によって、犯罪科学の偉大な機能が成果をあげる」

一本の通路をきめて便所へ歩かせてくれるだけである。十一時半ごろ巨勢博士がきた。私はその来着を一同に披露して待ちかねていたのであるが、何がさて五尺そこそこの小男で、マン丸いクリクリした顔、愛嬌のよい二十三四の小僧ッ子にしか見えなくて、喧嘩となると素早やそうだが大探偵の面影などはどこにもない。一馬や私が説明するのをまるで自分が訊問を受けているように、ハア、ハア、と恐縮して承っている。