Classici giapponesi con furigana
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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Leggi 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.047 caratteri · 322 schermate
愛慾の音と殺人の音と、いったい、どこかに区別がありますか」
食事が終ってドヤドヤ隣の広間へ流れて行く波の中で、八丁鼻がだしぬけに、あやかさんに呼びかけた。
「もしもし、奥さん。失礼ですが、そのスリッパは」
「はア、なんでしょう、このパントウッフル」
「パントウ、はア、なるほど、スリッパじゃアない、お靴ですな。そのお靴はいつもはいていらっしゃいますか」
「ずいぶん悪趣味だと仰言るのでしょう。皆さんにカラカワれるのよ。でも、こんなオモチャみたいな華やかなのが好きなんですもの。外に七足ほど似たような悪趣味な部屋靴があるわ。その日の気分で、あれをはいたり、これをはいたり」
「みんな鈴がついてるのですか」
「鈴のついてるのは、これだけ」
「昨日もそれをおはきでしたか」
「昨日。昨日ね。そう。昨日もはきました。でも、外のも、はきましたわ。なぜですの」
「鈴がひとつとれていますが、いつなくなったか、覚えていらっしゃいませんか」
「そう。この鈴がひとつね、今朝、はくときに気がついたのよ。とんだり、駈けたり、つまずいたり、私はチョコチョコしてるから。でも、このパントウッフルは、私は特別に好きなのよ。