Classici giapponesi con furigana
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アリゾナのめとら
世界怪奇実話II
牧 逸馬
Leggi 世界怪奇実話II (アリゾナのめとら) di 牧 逸馬 (まきいつま) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.877 caratteri · 91 schermate
煙草の煙りで、咽返るような室内に、記者連中の意見が、大声に交換される。
「なあに、もう生きてるもんか。二、三日中に何処かの浜へ死骸になって流れ着くよ。まあ俺の言う通りだから、見て居給え」
と言ったのは、ロスアンゼルス・タイムスの社会部記者、パット・シェパアドだ。
雑談に花が咲いている。
5
「例のトランクを海へ捨てる心算だったって言うからね。海ということは、ルウスの頭にある筈だ。だから、俺は思うんだが、あいつ今頃、トランクの代りに海に浮かんでるよ」
同じ社のアルバアト・ナダンが笑って、
「なあに、そんなことはあるもんか。こういう種類の女は、自分のやったことを、お終いまで見度がるものだよ。何処かにじっとして、毎日新聞を買い集めて読んでるに相違ない」
「何しろ五弗しか持ってねえんだからな。近い内に食えなくなって、のこのこ出て来るにきまってる」
と言ったのは、ヘラルドのフレッド・パアネス記者だ。
エギザミナア紙の社会部副部長、ウオルタア・ノウトンは、一同と別の意見で、
「僕は何うもあの弟のバアトンの奴が臭いと思うんだ。あいつ確かに姉の居所を知っていて秘かに金ぐらい廻わしているに相違ない。