Classici giapponesi con furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Leggi 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 179.458 caratteri · 363 schermate
狐の手帳
その報告に、夫も怪しんで来てみると、果たして寝床の上には自分と寸分違わない男が安らかに眠っているのであった。
「騒いではならない。静かにしろ」
夫は近寄って手をさしのべ、衾の上からしずかにかの男を撫でていると、その形は次第に薄く且つ消えてしまった。
夫婦も奴僕も言い知れない恐怖に囚われていると、それから間もなく、その夫は一種の病いにかかって、物の理屈も判らないようなぼんやりした人間になった。
狐の手帳
呉郡の顧旃が猟に出て、一つの高い岡にのぼると、どこかで突然に人の声がきこえた。
「ああ、ことしは駄目だ」
こんなところに誰か忍んでいるのかと怪しんで、彼は連れの者どもと共にそこらを探してあるくと、岡の上に一つの穽があって、それは古塚の頽れたものであるらしかった。
その穽の中には一匹の古狐が坐って、何かの一巻を読んでいたので、すぐに猟犬を放してそれを咬み殺させた。それから狐の読んでいたものを検めると、それには大勢の女の名を書きならべて、ある者には朱で鈎を引いてあった。察するに、妖狐が種々に形を変じて、容貌のいい女子を犯していたもので、朱の鈎を引いてあるのは、すでにその目的を達したものであろう。