Classici giapponesi con furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Leggi 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 179.458 caratteri · 363 schermate
(同上)
盂蘭盆
撫州の南門、黄柏路というところに六、※(「澹-さんずい」、第3水準1-92-8)七という兄弟があって、帛を売るのを渡世としていた。又その季の弟があって、家内では彼を小哥と呼んでいたが、小哥は若い者の習い、賭博にふけって家の銭を使い込んだので、兄たちにひどい目に逢わされるのを畏れて、どこへか姿をくらました。
彼はそれぎり音信不通であるので、母はしきりに案じていたが、占い者などに見てもらっても、いつも凶と判断されるので、もうこの世にはいないものと諦めるよりほかはなかった。そのうちに七月が来て、盂蘭盆会の前夜となったので、※(「澹-さんずい」、第3水準1-92-8)の家では燈籠をかけて紙銭を供えた。紙銭は紙をきって銭の形を作ったもので、亡者の冥福を祈るがために焚いて祭るのである。
日が暮れて、あたりが暗くなると、表で幽かに溜め息をするような声がきこえた。
「ああ、小哥はほんとうに死んだのだ」と、母は声をうるませた。盂蘭盆で、その幽霊が戻って来たのだ。
母はそこにある一枚の紙銭を取りながら、闇にむかって言い聞かせた。
「もし本当に小哥が戻って来たのなら、わたしの手からこの銭をとってごらん。