Classici giapponesi con furigana
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ちゅうごくかいきしょうせつしゅう
中国怪奇小説集
岡本 綺堂
Leggi 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 179.458 caratteri · 363 schermate
しばらくして、火も消え、烟りも鎮まると、そこには数十匹の猿が撃ち殺されていた。そのなかで最も大きいのがかの大王で、先年逃げ去ったものであるらしい。かれらのたずさえて来た諸道具はみなほんとうの金銀宝玉を用いたものであるので、老女はそれを官に訴え出ると、それらは一種の贓品と見なして官庫に没収された。
泰不華元帥はその当時西台の御史であったので、その事件の記録に朱書きをして、「鬼贓」としるした。鬼の贓品という意である。
一寸法師
元の至元年間の或る夜である。一人の盗賊が浙省の丞相府に忍び込んだ。
月のうす明るい夜で、丞相が紗の帷のうちから透かしてみると、賊は身のたけ七尺余りの大男で、関羽のような美しい長い髯を生やしていた。侍姫のひとりもそれを見て、思わず声を立てると、丞相は制した。
「ここは丞相の府だ。賊などが無暗にはいって来る筈がない」
みだりに騒ぎ立てて怪我人でもこしらえてはならないという遠慮から、丞相は彼女を制したのである。賊はそのひまに、そこらにある金銀珠玉の諸道具を片端から盗んで逃げ去った。前にいう通り、その賊の人相風俗は大抵判っているので、丞相は官兵に命じてすぐにその捜査に取りかからせ、省城の諸門を閉じて詮議したが、遂にそのゆくえが知れずに終った。