Classici giapponesi con furigana
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河 (アラスカのひょうが) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.039 caratteri · 248 schermate
非常に力強い感じである。定期航空路も、ようやく本物になったという気がする。空のあかね色もいつか消えて、周囲はようやく暗くなってくる。すると今までは気がつかなかったが、エンジンカバーの隙間から見える排気の火が、赤く見えてくる。九百度くらいにもなっていそうな火の色である。その火の色をじっと見ているうちに、いつの間にか眠ってしまった。
スチュワーデスにバンドを締めてくれと注意されて、目をさましてみると機は大分ゆれている。外は真暗であるが、霧の中に降りたらしい。セミア島に着陸の用意をしているのであろう。何も見えない真暗な霧の中で、機はランプを明滅させている。ランプをつける毎に、窓を打つ霧が白く光る。そのうちに海面が黒く見えてきた。海面に近いところだけ、霧がちょっと切れているのである。そして真暗な海上の彼方に、たくさんの灯が、一直線に並んだのが一瞬見える。セミア島の滑走路の照明である。
アリューシャン群島の先端にあるこの孤島に、夜間着陸装置の完備されているのにも、隔世の感が深い。リンドバークの『北方の旅』も、そう旧い話ではない。この魔の空路を征服するために、リンドバーク夫妻は、生命を賭ける思いをしたのである。