Classici giapponesi con furigana
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河 (アラスカのひょうが) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.039 caratteri · 248 schermate
ツンドラへの旅
十月の初め、急に樺太〔サハリン〕へ行くことになった。
目的は、樺太の北、敷香〔ポロナイスク〕の町近いあるツンドラ地帯で、冬期間の凍上を防止したいという問題が起って、その予備調査をしようというのであった。一行は某省のA技師と、私と、私の方で凍上の実験を主としてやっているS君との三人であった。
十月の宗谷海峡は、もう海の色も冷く、浪がざわざわとざわめいていた。朝八時に稚内を立って、夕方の四時に大泊〔コルサコフ〕に着くまでの間、私は御免を蒙って、ベッドの中にもぐり込んでいた。そして今度の仕事について、ゆっくりと、シベリヤにおけるロシアの凍上対策のことなどを思いみていた。
幸い天候に比較的恵まれていたので、大体予定の時刻に大泊に着いた。船の上から見た大泊の町は、禿山の低い連山を背景にもった、荒れた色の港町であった。
大泊から樺太庁の鉄道にのりかえた私たちは、薄暗がりの中に豊原〔ユジノサハリンスク〕へついた。敷香の方へ行く旅客たちは、夜行列車というものがないので、どうしても豊原で一泊しなければならない。私たちも駅前の三階建の大きい宿屋に泊ることにした。夕暮の豊原の街は、広い道路をはさんで、何か乾燥したような色彩の家が並び、満州の新しい街のような感じがした。