Classici giapponesi con furigana
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あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎集 第一巻 (あかくら) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.056 caratteri · 223 schermate
先生はローマ字運動の先頭に立たれたようなことはなかったが、隠れた後援者としては随分力を尽されていたようである。その一つの動機としては、先生の田丸先生に対する敬愛の心持が重要な要素であったことは見逃し得ぬと思われる。ある晩この話が出た。
実際田丸先生のローマ字に対する熱心さには頭が下るよ。田丸先生が、何もそんなに御やりにならなくてもという人があるが、時には僕らでさえ、田丸先生があの半分の熱心さでも物理の方に向けられたらと思うことがあるからね。しかしよく考えてみれば、物理の方は後には田丸先生に代る人が出てくる見込があるが、ローマ字の方は田丸先生を除いては二度とあのような人を見付けることはまず出来そうもないからなあ。何にしてもあれを兎や角批評することは出来ない。本当に真剣なんだから。
田丸先生ほどの頭と熱心さをもってしなくては、恐らくローマ字もこれだけにはならなかっただろう。田中館先生も、これはまた熱心過ぎる位熱心で、時と処の区別なくやられるんで、それにローマ字を使わぬ者は馬鹿だといわぬばかりなんだから少々閉口することもあるが、もっとも先生のは何となく愛嬌があって人の感情を害するというようなことはないからいい。