Classici giapponesi con furigana
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くぼたべいさいくんのおもいで
久保田米斎君の思い出
岡本 綺堂
Leggi 久保田米斎君の思い出 (くぼたべいさいくんのおもいで) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8435 caratteri · 17 schermate
衣裳なんぞは大概毎回変っています。時によって舞台装置と、衣裳や鬘を別々の方に願うこともありますが、あれはあまりよくないようです。両方が自分勝手にやるから、調和ということが考えられなくなってしまう。白い壁だからこういう服装にする、黒い道具だから明るい著物を著せて出す、というような工夫があるのですから、それが別ッこになると、鼠色の壁に黒い著物を著て出るという風になって、甚だ工合が悪いのです。米斎君が亡くなってしまったから、今後はこれまでやった方々のうちから選ぶことにしますか、また新規な方に御願いするようになりますか、その辺はわかりません。しかし図は取ってありますし、写真も残っていますから、大体はそれで見当がつくはずです。
一体日本の芝居の道具は、複雑でもあり面倒でもある。家の道具にしたところで、一軒の家を造るのと同じように、柱を立て床を張りして行かなければならない。そこへ行くと外国のは簡単なもので私が紐育へ行った時分に、メーテルリンクの『ベルジュームの市長』という芝居を見ましたが、これは朝、昼、夕方という三幕になっているけれども、三幕が三幕とも、舞台は同じ市長の部屋で、ただ窓から来る光線によって、朝とか、昼とか、夕方とかいうことを現すだけなのです。