Classici giapponesi con furigana
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ここのつのかぎ
九つの鍵
野村 胡堂
Leggi 九つの鍵 (ここのつのかぎ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.349 caratteri · 42 schermate
第一の鍵
そして、もはや跡形もなくこわされた家の名残を振り返りながら、四人連れ立って狩屋家に向いました。
第一の鍵
悪者共に荒された狩屋三郎の家の中も、どうやら一おうは片づけられて、もとの住み心地になると、主人役の三郎と従弟の誠一と、それに幸子馬吉を加えて、この後の方針――九つの鍵を発見して、祖父三右衛門老人の隠した、巨額の宝を探すこと、それにもまして急がなければならぬ、愛子のゆくえを探すことなどの相談に没頭するのでした。
「ところで相手が愛ちゃんをさらったのは、人質にするというほかに、何か理由があると思うが、どうだろう、三ぶちゃん」照国の誠一は又その想像力を働かせました。
「ぼくもそんな事を考えたことがあるよ、お祖父さんが九つの鍵を隠したのは、阿蘇山の麓に疎開生活をしていた時だが、鍵はあの時お祖父さんのそばにいた、九人の人たちの身辺に隠したことは、いろいろの事情から考えてまちがいもない」
三郎は、あの時の事を細々と思い出しているのでした。不自由の疎開生活の中で、老祖父がもっともよい場所を選んで、九つの鍵を敵の眼から隠したとしたら、さて、どこへどうやったものでしょう?