Classici giapponesi con furigana
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くだん
九段
Leggi 九段 (くだん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9870 caratteri · 20 schermate
役者が芝居している頭の上からウマイゾ/\と声援したです。若年のみぎりスポーツできたえたせいか、どんなに酔っても足がふらつくことがないので、落ちて死ななかったのは幸せだった。その時以来浅草に勇名なりとどろき、私の酒の酔いッぷりに例をとって小安吾、中安吾、大安吾という言葉が行われたそうであった。つまり誰かが酔っ払って御婦人に礼をつくしはじめると、そろそろ中安吾になりやがったな、というグアイであったそうだ。十年前の話である。
ちかごろ旋風を起す数は減ったけれども、時々大安吾になるのは、治らない。モミヂ宿泊中とてもそうで、フッと大安吾になったが最後、風となってどこへ消えたか、誰にも分らない。私自身も翌日目がさめるまでは、どこにいるのか分らぬのである。というのは、モミヂを出発する時から前後不覚に泥酔しているからである。サンダルを突ッかけて、ちょッと買い物の途中から、気が変って行方不明になることもある。
さてその日はユカタに下駄ばきでいずれへか立ち去った。人の話をしているようだが、どうもこの時は仕方がない。ふだんはそんなに酔うことがないのだが、この日は日中から来客があって泥酔したのである。