Classici giapponesi con furigana
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かんぱい
乾杯
豊島 与志雄
Leggi 乾杯 (かんぱい) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8788 caratteri · 18 schermate
壁の表面とすれすれに、殆んど壁にめいりこんでるかと思われるほどでした。そして、軽く頭を下げていました。
山川正太郎は、なにか寒けがして、立ち止りました。白髪の多い小さな頭、皺だった額、足があるとも思えないほど細そりと垂れしぼんでる和服の下半身、それだけを、山川正太郎はじっと眼に入れました。
塚本老人は更にまた、頭を下げました。
山川正太郎は、くるりと向きを変えました。そして、階段を上って、書斎へはいりました。まだ身体はひどく酔いながら、精神はもう酔いがさめたような、冷熱の合間にある心地でした。
彼は煙草に火をつけました。それを吸いながら、窓を開きました。白布を敷きのべたような月明の夜でありました。