Classici giapponesi con furigana
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ふたつのいえをつなぐかいそう
二つの家を繋ぐ回想
宮本 百合子
Leggi 二つの家を繋ぐ回想 (ふたつのいえをつなぐかいそう) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.480 caratteri · 37 schermate
けれども、正直に云えば、此心持は、僕にどれ程深いショックを与えたか、解らないのじゃあないかと思う。
僕は、実際、長く別れて居た自分の親類の者よりは国男さんでも英男さんでも可愛いく思って居る。出来る丈行きもし、皆と一緒に楽しみたい。其を、来るなと云われ、然も百合ちゃん丈は、自由に出入りされるのかと思うと、どうしたって、僕は淋しく思わずに居られないじゃあないか」
善悪を抜き、自分にはAの心持が気の毒に思われた。同時に又、其だけの心持、其だけの真実を、何故、母に、まともから話されないのだろう、と思わずには居られない。母は、所謂理性的で、理論から行かなければ合点をしない人のようでもあるが、決して、感動の出来ない人ではない。動かし得る、否、動き易い熱情を持って居るとさえ云えるだろう。彼が、真剣に、熱を以て、自分の真心を現しさえすれば、きっと、より広く彼自身を理解させることが出来るに、違いないのである。
性格と性格の組合わせで、母のような人には、相手からフランクに出なければ永劫うまく行かない。処が、Aは、自分に観察的であるなと直覚した者に対しても、猶、朗らかで、構わず自分を表わす丈の、大きさはない。