Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にひきのかえる

二ひきの蛙

新美 南吉

Leggi 二ひきの蛙 (にひきのかえる) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 958 caratteri · 2 schermate

Aozora Bunko

緑の蛙と黄色の蛙が、はたけのまんなかでばったりゆきあいました。

「やあ、きみは黄色だね。きたない色だ。」

と緑の蛙がいいました。

「きみは緑だね。きみはじぶんを美しいと思っているのかね。」

と黄色の蛙がいいました。

こんなふうに話しあっていると、よいことは起こりません。二ひきの蛙はとうとうけんかをはじめました。

緑の蛙は黄色の蛙の上にとびかかっていきました。この蛙はとびかかるのが得意でありました。

黄色の蛙はあとあしで砂をけとばしましたので、あいてはたびたび目玉から砂をはらわねばなりませんでした。

するとそのとき、寒い風がふいてきました。

二ひきの蛙は、もうすぐ冬のやってくることをおもいだしました。蛙たちは土の中にもぐって寒い冬をこさねばならないのです。

「春になったら、このけんかの勝負をつける。」

といって、緑の蛙は土にもぐりました。

「いまいったことをわすれるな。」

といって、黄色の蛙ももぐりこみました。

寒い冬がやってきました。蛙たちのもぐっている土の上に、びゅうびゅうと北風がふいたり、霜柱が立ったりしました。

そしてそれから、春がめぐってきました。

土の中にねむっていた蛙たちは、せなかの上の土があたたかくなってきたのでわかりました。