Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふたりこまち

二人小町

芥川 竜之介

Leggi 二人小町 (ふたりこまち) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6209 caratteri · 13 schermate

Aozora Bunko

そこへ黄泉の使、蹌踉と空へ現れる。

神将 誰だ、貴様は?

使 わたしは黄泉の使です。どうかそこを通して下さい。

神将 通すことはならぬ。

使 わたしは小町をつれに来たのです。

神将 小町を渡すことはなおさらならぬ。

使 なおさらならぬ? あなたがたは一体何ものです?

神将 我々は天が下の陰陽師、安倍の晴明の加持により、小町を守護する三十番神じゃ。

使 三十番神! あなたがたはあの嘘つきを、――あの男たらしを守護するのですか?

神将 黙れ! か弱い女をいじめるばかりか、悪名を着せるとは怪しからぬやつじゃ。

使 何が悪名です? 小町はほんとうに、嘘つきの男たらしではありませんか?

神将 まだ云うな。よしよし、云うならば云って見ろ。その耳を二つとも削いでしまうぞ。

使 しかし小町は現にわたしを……

神将 (憤然と)この戟を食らって往生しろ! (使に飛びかかる)

使 助けてくれえ! (消え失せる)

四

数十年後、老いたる女乞食二人、枯芒の原に話している。一人は小野の小町、他の一人は玉造の小町。

小野の小町 苦しい日ばかり続きますね。

玉造の小町 こんな苦しい思いをするより、死んだ方がましかも知れません。