Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

にじゅういち

二十一

坂口 安吾

Leggi 二十一 (にじゅういち) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.877 caratteri · 21 schermate

Aozora Bunko

は書けるかってことさ。ああ文章なら絵よりも巧いぐらいだよ。ヘッヘッヘ、巧く言ってらあ、と、男は僕には意味の分らぬことを言い、数冊の本を見本に持ってきて、枕草子を書くことになった。出来たらオッカアに言って金を貰いな、又おいで、小遣い稼ぎはいつでもころがってらアな、と言い残して、男は出掛けてしまった。

僕は数冊の春本を読んだが、一冊だけ相当の作品があり、種彦の作、流石に光っていた。午すぎまで専ら読む方に耽っていると、フトったオカミさん時々やって来てのぞきこみ、フンと言って僕を睨みつけて帰って行く。夕方までに小篇三ツ書いた。オカミさんは原稿を受取って読むふりをしていたが、芸者だの女中なんてえのは古風でダメさ、タイプライタアだのエレベエタアでなきゃこの節はやらねえや。大丈夫かい、と言う。先生字が読めないのだと分ったから、読んでごらん、と言うと、ジロリと睨んでアッサリ原稿を投げすてて、蟇口の中から十銭玉を畳の上へ幾つかころがした。三つ分だよ、と言った言葉は覚えているが、三つぶん、三十銭ずつ九十銭だったか、三つぶんで三十銭だったか、今どうも記憶に残らぬ。外へでたら煉瓦塀にもたれてフーセンアメ屋がいたから、それを買って路傍の餓鬼共にオゴッてやり、僕もシャブリ乍ら家へ帰った。