Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しつらくえんさつじんじけん

二十世紀鉄仮面

小栗 虫太郎

Leggi 二十世紀鉄仮面 (しつらくえんさつじんじけん) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 38.489 caratteri · 77 schermate

Aozora Bunko

「犯人が解りました」

「コスター聖書の在所もですか」

サッと引き緊った空気の中で、まるで殺人事件には関心がないかのよう、鹿子が始めてコスター聖書のことを口に出した。

その唇は鉛色に変って、戦いている顳※(「需+頁」、第3水準1-94-6)からは汗が糸を引き、その眼には明らかに、Oの素晴らしい行列を追うている、卑しい欲求が燃え熾っている。

「左様、コスター聖書もです。では、順序を追ってお話し致しますが、所で、私を分析にまで導いて呉れた鍵というのが、何あろう鹿子さん、実は貴女の眼だったのですよ」

と騒然となった一同を制して、法水は語り始めた。

「如何にも、あの目撃談は真実です。まさに、妖しい白光が起り、内部の膜嚢は動いたのでした。すると、無論その光の光源が、硝子盤の附近にあれば、事実あの室に人間が潜んでいたか、それとも、超自然の妖怪現象になるのですが、飽くまでも実在性を信じたい私は、その光源を、硝子盤の遙か後方に持って行ったのです。けれども、硝子盤の背後には死蝋が着ている、朱丹と緑青色の衣裳があって、それが障碍になります。然し、この場合は却ってその障碍が、鹿子さんの眼にあり得ない不思議を映したのでした。