Classici giapponesi con furigana
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にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Leggi 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 113.429 caratteri · 227 schermate
トットコ トットコあるいてる
へいたいさんは 大すきだ
気ばりすぎて調子っぱずれになった歌が家の中から聞こえてくる。敷居をまたぐと、ランドセルの大吉を先頭に、並木と八津がしたがって、家の中をぐるぐるまわっていた。孫のそんな姿を、ただうれしそうに見ている母に、なんとなくあてつけがましく、大石先生はふきげんにいった。
「ああ、ああ、みんな兵隊すきなんだね。ほんとに。おばあちゃんにはわからんのかしら。男の子がないから。――でもそんなこっちゃないと思う……」
そして
「大吉ィ!」と、きつい声で呼んだ。口の中をかわかしたような顔をして大吉は突っ立ち、きょとんとしている。ハタキと羽子板を鉄砲にしている並木と八津がやめずに歌いつづけ、走りまわっているなかで、大吉のふしんがっている気持をしずめてやるように、いきなり背中に手をまわすと、ランドセルはロボットのような感触で、しかし急激なよろこびで動いた。長男のゆえにめったにうけることのない母の愛撫は、満六歳の男の子を勝利感に酔わせた。にこっと笑って何かいおうとすると、並木と八津に見つかった。
「わあっ」
押しよせてくるのを、同じようにわあっと叫びかえしながら、ひっくるめてかかえこみ、