Classici giapponesi con furigana
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にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Leggi 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 113.429 caratteri · 227 schermate
コトエはそこで、草むらに学校の包みをかくして、みんなをまった。吉次とソンキが先をあらそうように走ってきた。つづいて竹一と正と。いちばんおくれてきたのは富士子と仁太であった。仁太は用心ぶかく、シャツやズボンの四つのポケットを、そら豆の煎ったのでふくらましていた。家にあっただけみんな持ってきたのだという。それを気前よくみんなに少しずつ分けてやりながら、いちばんうれしそうな顔をしていた。ぽりぽりいり豆をかみながら一行は出発した。
「おなご先生、びっくりするど」
「おう、よろこぶど」
コトエひとりは先頭に立ってみんなをふりかえった。走っていって走って帰るはずなのに、だれもかれものんびりと歩いていると思った。行けばわかるのに、みんな口ぐちに女先生のことばかりいっている。
「おなご先生、ちんばひいて歩くんど」
「おなご先生の足、まだ痛いんかしらん」
「そりゃ痛いから、ちんばひくんじゃないか」
するとソンキは、ちょこちょこと前にすすみ、
「な、みんな。アキレスはここじゃど。この太い筋が、切れたんど」
じぶんのアキレス腱のあたりをさすってみせ、
「こんなとこがきれたんじゃもん、痛うのうて」