Classici giapponesi con furigana
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にしょうじょ
二少女
国木田 独歩
Leggi 二少女 (にしょうじょ) di 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7398 caratteri · 16 schermate
若い女ばかり集まる処だからお秀の性質でもまさかに寝衣同様の衣服は着てゆかれず、二三枚の単物は皆な質物と成っているし、これには殆ど当惑したお富は流石女同志だけ初めから気が付いていた。お秀の当惑の色を見て、
「気に障えちゃいけないことよ、あの……」
「何に、どうにか致しますよ」とお秀は少し顔を赤らめて、「おほほほほ」と笑った。
「だってお困りでしょう? 明日私が局から帰ったら母上さんと相談して……四時頃又来ましょうよ。」
「あんまりお気の毒さまで……」
お秀は眼に涙一杯含ませて首を垂れた。お富は何とも言い難い、悲しいような、懐かしいような心持がした。
夜が大分更けたようだからお富は暇を告げて立ちかけた時、鈴虫の鳴く音が突然室のうちでした。
「オヤ鈴虫が」とお富は言って見廻わした。
「窓のところに。お梅さんが先達て琴平で買って来たのよ、奉公に出る時持てゆきたいって……。」
「まだ小供ですもの、ねえ」とお富は立て二人は暗い階段を危なそうに下り、お秀も一所に戸外へ出た。月は稍や西に傾いた。夜は森と更けて居る。
「そこまで送りましょう。」
「宜いのよ、其処へ出ると未だ人通りが沢山あるから」