Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にしょうていきたん

二笑亭綺譚

式場 隆三郎

Leggi 二笑亭綺譚 (にしょうていきたん) di 式場 隆三郎 (しきばりゅうざぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2097 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

今になれば笑い話だが、荘八さんも私も警察での始末書は初めて書くので二人で顔を見合せて苦笑したものだった。しかし、二笑亭の仕事はどんどん進み、荘八さんは油絵を入れたたくさんの見事な絵をかいてくれた。それが完成したころ出版社が怪しくなって、この本は中止となり、やがて日比谷出版社にひきつがれた。とりあえず雑誌にのせようということになり、その重要な部分をえらび「文芸読物」(今の「オール読物」)の昭和二十五年一月号の巻頭に総色刷で発表し、好評だった。まだ紙や印刷の不自由な時代だったので、もう少し事情がよくなったら立派な本にして出そうということになっていた。その後、昭和二十七年(一九五二)に私は欧米の旅行に出た。半年の留守中に弟の俊三の手で私の書庫や書斎の整理がやられ、荘八さんの二笑亭資料は他のものといっしょに重要保存の行李へおさめられた。それがどこへいったことか、出てこない。

昭和三十一年(一九五六)に、三笠書房から新書版の『二笑亭綺譚』が出た。これは二笑亭の他に私の芸術病理学的の論文、研究、随筆を収めたものだった。こえて昭和三十三年に、浦和の芋小屋山房が豆本百種の第二冊として袖珍本の二笑亭を出した。