Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
小酒井 不木
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.512 caratteri · 43 schermate
しかし、社長はただ笑うだけで、決してこちらへは迷惑はかからぬから心配したもうなと、てんで相手にもなりませんでした。その時、わたしは社長のデスクの上に折鞄のあることを見つけました。社長はいつもその折鞄の中へお金を入れる習慣でしたので、こんなところへ放り出しておかれるのは危険ではないですかと言うと、社長はデスクの二番目の抽斗を指して、例の金はここに入れてあるんだよと言いました。その場はそれで帰りましたが、まだまだわたしは気になって仕方がありませんので、いっそこれは盗み出して、社長の名誉を暗々裡に保存したがよかろうと思って、社長の留守になる機会をうかがって社長室に入り、抽斗を開けて札束をポケットにねじ込もうとしました。その時、運悪く、北川くんが社長に判をもらうために入ってきて見つけてしまいました。北川くんはもとより贋造紙幣であるとは知りませんし、またそれを話しもならず、ただ深い理由があってぼくはいまこれを取りに来たのだ、決してこのことは他人に話してくれるな、いずれ近いうちに万事をお話しするからと言って別れたのです。すると、それから間もなく社長の死体が街路上で発見され、大騒ぎになりました。