Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
江戸川 乱歩
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.189 caratteri · 21 schermate
それを一応調べて見るのは、決して無駄ではないよ」
「それで、何か手掛りがあったのかい」
「いや、何もない。分ったことは、あの社長室の直下の四階は、石垣という建築師の事務所、その下の三階は空き部屋だ。両方とももう戸が閉っていて、調べようにも方法がない」
「君も物好きだな。それ丈けのことで、どうしてあんなに長くかかっていたのだ」
「エレベーター・ボーイだとか、小使の親爺だとか、色々なものを捉らえて、話を聞いていたのさ、お蔭であのビルディングのことは大分詳しくなった」
「何か得る所があったかい」
「まあ、あった様な、なかった様な。これからの僕の腕次第だな」
「じゃ君は、もっとあの事件に深入りして見る気なんだね」
「出来ればね。併し案外つまらない事件かも知れない」
「面白い。危険のない程度でやって見給え。僕も応援するよ、こっちは商売だからね」
「あの最初エレベーターで出会った男ね。あれは確かに嫌疑者の一人だよ。ひょっとしたら解雇された職工かも知れない。誰も知らないのだ。上る時は階段から行ったらしい。あのエレベーター・ボーイが四階から乗るのを見た切り、他には一人も出会った人がないのだよ。