Classici giapponesi con furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Leggi 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 260.015 caratteri · 519 schermate
ゆえに余は、
喜麻拉亜が天が狭いと小言いひ
とよみ、なお天が低く見えて、ヒマラヤが立ったら頭を打ちそうに思われ、「喜麻拉亜が立つなら頭御用心」と戯れたり。まずタイガーヒル山頂にて、わが目に触るるところの高嶺を挙ぐれば、
第一、エベレスト(Everest)峰(二万九千二フィートにして世界第一の高峰と称す。タイガーヒルをさること百二十マイル以上ありという)
第二、カンチェンジュンガ峰(二万八千百五十六フィートにして前にすでに記せり)
第三、ジャヌー(Janu)峰(二万五千三百四フィート)
第四、カブルー(Kabru)峰(二万四千十五フィート)
以下これを略す。しかして、いずれもわが富士山の二倍以上の高山なれば、余一句をつづりて、
喜麻拉亜が富士山などゝ笑ひけり
後にこの句をボンベイなる間島氏に示せるに、氏曰く、その高と大とは富峰の企て及ぶところにあらず。しかしてその風姿体貌にいたりては、またはるかに富峰に及ばずと。余、大いにしかりとし、さらに、
喜麻拉亜に富士の姿を持たせたい
と詠じたり。
ヒマラヤの連峰が、余がダージリンに着して以来、二日間深く雲裏に潜み、その片影だも見ることを得ずして、今朝はじめて全姿を示せり。