Classici giapponesi con furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Leggi 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 260.015 caratteri · 519 schermate
赤道もそれほど遠くではなく、帆は夏三伏のような暑気の風をはらむ。日落ちて暑さの猛威もようやくおとろえ、風は一転して夕暮れの涼をともなう。月のもと船は南に進み、雲の果てこそが呂宋である。)
当夕より晩食にアイスクリームを出だし、夜中電扇を動かす。
電扇送レ風使二夢醒一、深更何響枕頭聴、或疑隔レ壁群蜂叫、又訝衆僧遠誦レ経。
(扇風器が風を送り夢より見覚めさせ、夜もふけて何の響きか枕元にきこえてくる。その響きはあるいは壁のむこうで蜂の群れが飛ぶ音かと思い、また多くの僧侶が遠くで経を誦しているかとあやしむのであった。)
四月十六日(日曜)、晴れ。ヤソ昇天日なれども、日本船なれば、船中にて礼拝式を行わず。早朝よりフィリピン群島を望見して進航す。
晴波涼月汽声閑、船向二南辰星下一攀、暁入二玻窓一何処影、摩尼拉海呂宋山。
(はれやかな波と涼しげな月、汽笛の音ものどかに、船は南方の星の下をよじのぼるように行く。あかつきにはガラス窓にいずこかの陸影がみえた。それは摩尼拉湾の呂宋の山である。)
午時、マニラ湾に入港。三時より八木船長とともに上陸し、馬車を駆りて領事館に至る。