Classici giapponesi con furigana
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ひとのみのうえ
人の身の上
小川 未明
Leggi 人の身の上 (ひとのみのうえ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2065 caratteri · 5 schermate
ある日のこと、お友だちといっしょに街を歩いていますと、あちらから子供をおぶってくる、若い美しい女がありました。で、よくその顔を見ますと、忘れもしないお花でありました。
お花はあののちお嫁にいって、おかあさんとなって、子供をもったのでした。
「お花じゃなくって?」と、たつ子は急に声をかけますと、
「ああ、お嬢さんでございますか。こんなに大きくおなりあそばして?」と、お花はびっくりいたしました。
「だんなさま、奥さまは、お達者でございますか?」といって、お花は、叔父さんや、叔母さんのようすを聞きました。ですから、たつ子は、叔父さんが、おととしなくなられたことを話すと、
「すこしもぞんじませんで……。」といって、お花は泣くのでありました。
その日、たつ子は、家に帰ってから、叔母さんの家へいって、お花に道であったこと、お花が、いいおかみさんになって子供をもっていることなどを話しますと、叔母さんは、うなずきなされて、
「よく、ぼんやりしていて、叔父さんにしかられたが、あのときは、体がよくなかったのでしょう。しかし、性質は、やさしい、いい子だから……。」といわれました。