Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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じんぞうにんげんエフし

人造人間エフ氏

海野 十三

Leggi 人造人間エフ氏 (じんぞうにんげんエフし) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 53.879 caratteri · 109 schermate

Aozora Bunko

「いえ、船長。わたし、悪いことない。わたし、なにもしらない」

張は、つよく首をふった。すると、後にいた船員が、張の背中をどんとなぐりつけ、

「こら、うそをいうな。お前がボールをなげこんだところを、おれはうしろからちゃんとみていたんだ。かくしてもだめだ」

「えっ、あなたみていた。それ、うそないか」

「お前こそ、大うそつきだ。よし、いわないなら、いえるようにしてやる」

と船員がコックの腕をむずとつかむと、張はすぐさま泣きごえをたて、

「ああ、わたし、いうあるよ、いうあるよ。あたし、ボールたしかに海へなげこんだ」

「それみろ。なぜなげこんだのか」

「それは、わたししらない。よそのひとに、ボールなげこむこと、たのまれたあるよ。わたし、お金もらった。そのお金もわたしいらない。あなたにあげる」

「だれが、お金をくれといった」船長が、このときこえをかけ、

「よし、わかった。張、お前はだれにたのまれて、煙のでるボールをなげこんだのか。どんなひとだか、それをいえ」

「それをいうと、わたし殺される」張は、がたがたふるえ出した。

張の白状

「それをいうと殺されるって、いったい誰に殺されるというのか」