Classici giapponesi con furigana
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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
Leggi 人造人間エフ氏 (じんぞうにんげんエフし) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 53.879 caratteri · 109 schermate
正太は博士につれられて、うすぐらい階段をおりていった。
「博士、人造人間エフ氏というのを、なぜそんなに僕に見せたがるのですか」
「うふん、それは――それはつまり世界中で一番すぐれた人造人間だからです。いままでの人造人間は、ゴリラか巨人のように大きかったですが、人造人間エフ氏は、たいへん小さくできています。日本語も、私たちより、なかなかよく話します」
「へえ、日本語を話すのですか、その人造人間エフ氏は――」
「そうです。日本語のほか、英語でも、ロシヤ語でもよく話します。十三ヶ国の言葉を喋ります。なかなか私、苦心しました」
博士は鍵を出して、扉の錠をはずした。
「どうぞ、おはいり下さい」
紫色の電灯がついている。なにかじいじいじいと妙な音がしている。よく見ると、電灯の下に、椅子に腰をかけている人間の形をしたものがあった。しかしそれは、変なことに、まるで受信機の中のように沢山の針金が重なりあって、人間の形を保っているだけのものであった。
「エフ氏って、あれですか」
「そうです。エフ氏は、まだ中身だけしかできていましぇん。まだあの上に、肉をつけ、そして皮をかぶせ、人間に見えるようにいたします。