Classici giapponesi con furigana
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にんげんやまなかさだお
人間山中貞雄
伊丹 万作
Leggi 人間山中貞雄 (にんげんやまなかさだお) di 伊丹 万作 (いたみまんさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3627 caratteri · 8 schermate
もう少し大味でなければならない。また彼の京都弁のごとく、大市のすつぽん料理のごとく、彼自身の顎のごとく、こつてりとした味がなくてはならない。そして彼が出し切れなかつたこれらすべてのものは、もしも天が彼に借すに相当の歳月をもつてしたならば彼は必ず作品のうえにこれをみごとに盛り上げてみせたに違いない。
しかしそれならば過去において彼が描いてみせたようなあまりにも才気に満ちた傾向の作品というものはいつたい彼のどこから出てきたのか、いうまでもなくそれは彼の胎内から生れ出たものには違いない。一見たんなるお人よしのようにも見える彼の一面に非常に鋭いものが蔵されていたり、そのまま仏性を具現しているような彼の顔に、どうかした拍子に煮ても焼いても食えないようなずぶとい表情が現われたり、あるいはまたチラとこす辛い色が彼の眼を横切つたりすることがあつたのと同じような現象だと解釈すれば、あえて異とするにはあたらない。
ただ、なぜ特にそんな傾向の作品ばかりが現われたかという疑問に対しては、たぶん彼の環境がそうさせたのだろうと答えるほかはない。
山中はあまりに若くして監督になつた。