Classici giapponesi con furigana
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にんげんソーセージ
人間腸詰
夢野 久作
Leggi 人間腸詰 (にんげんソーセージ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.648 caratteri · 43 schermate
馬鹿馬鹿しい怪談ですがね……治公がまだチャント生きているのに幽的が出る筈はないんですが、毛唐って奴は元来ゾッコン怪談が好きなんだそうで……つまらねえものを怪談にしちまう癖があるんだそうですが、そんな噂がどこともなく散り拡がって行く中に運よくギャング連中の耳に這入らないまに、藤村さんの耳に這入ったもんです。
「貴女……お聞きになりましたか、あのホテルのお化けの話を……」
「イイエ。まだ聞きませんわ。聞かして頂戴」
「一週間ばかり前からの事です。真夜中の二時頃……電車の絶まる頃になるとあのホテルの屋上庭園のマン中に在る旗竿の処へフロッキコートを着た日本人の幽霊が出るんです。ホラ直ぐそこに若いスマートな男と、赤っ鼻の禿頭が立っているでしょう。あの通りの姿で幽霊が出て来て、あの通りの事を云うんだそうです」
「アラ怖い……ホント……」
「ホントですとも……それがあの新聞に出た行方不明の……ホラ……ずっと前に来た時にあすこに立っていたでしょう。ミスタ・ハルコーっていうあの男の姿にソックリなんだそうです」
「まあ……ホテルじゃ困っているでしょうねえ」
「ところが反対ですよ。