Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にんげんひょう

人間豹

江戸川 乱歩

Leggi 人間豹 (にんげんひょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 155.989 caratteri · 311 schermate

Aozora Bunko

悪魔の足跡

彼らは廊下の隅に一と塊りになって立ちすくんでしまった。

「ハハハハハ、ざまあ見ろ」

どこからか嘲笑の声が聞こえてきた。

そして、猛虎は一と飛びすると、まだあけたままになっている楽屋口のそとへ、疾風のように駈け出して行った。

「あいつだ。あいつが縫いぐるみを盗み出して、途方もない変装を思いつきやがったんだ。早く、追い駈けてください。あいつが曲者です」

道具方がわめいた。

警官たちは、ソレッとばかり、戸口に殺到した。

戸外には氷のような月光が溢れていた。その月光の中の坦々たるアスファルト道を、一匹の猛虎が、まるで奇怪な幻のように走っていた。

警官たちはときの声を上げてそのあとを追った。だが、虎の逃げ足は恐ろしく早かった。みるみる追うものと追われるものの距離が隔たって行く。そして、月光の町を幾曲がり、いつしか追手は野獣の姿を見失ってしまった。

「おい、あれは、やっぱりほんとうの虎かもしれないぜ。人間が四つん這いになって、いったい、あんなに早く走れるものだろうか」

警官たちは、不思議な夢をでも見たように、茫然として月光の中に立ちつくしていた。

悪魔の足跡

その夜、神谷芳雄は、大都劇場を見物たちが残らず立ち去ったあと、警官の捜索が終るまで居残って、手に汗を握るようにして、その結果を待っていたが、人間豹恩田はもちろん、江川