Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かたきうちきょうだいがさ

仇討姉妹笠

国枝 史郎

Leggi 仇討姉妹笠 (かたきうちきょうだいがさ) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 80.178 caratteri · 159 schermate

Aozora Bunko

「まあ叔父様、そのようなことまで……」

「わしは飛加藤の亜流なのだよ、どのようなことでも知っている……」

「では、叔父様には、淀屋の独楽の――三個あるという淀屋の独楽の、その所在もご存知なので?」

「一個は頼母が持っておる。お前を苦しめた松浦頼母が。もう一つは主税が持っておる、お前が愛している山岸主税が。……が、最後の一つはのう」

「最後の一個は? 叔父様どこに?」

「それは云えぬ、今は云えぬ! ……勿論わしは知っているが」

聞こえる歌声

「では叔父様、独楽にまつわる、淀屋の財宝の所在も?」

「淀屋の財宝を守護する者こそ、この飛加藤の亜流なのだよ」

「…………」

「この荏原屋敷の先代の主人は、わしの教の弟子なのじゃ。そうして淀屋の財宝は、この荏原屋敷に隠されてあるのじゃ。淀屋の財宝の所在について、わしの知っているのは当然であろう」

「…………」

「おいで、お八重」と飛加藤の亜流は云って、館を巡って歩き出した。

「眼には眼をもって、歯には歯をもって……因果応報の恐ろしさを、若いお前に見せてあげよう」

お八重は飛加藤の亜流の後から、胸を踊らせながら従いて行った。

この頃館の裏口では、頼母と主馬之進とが不安そうに、破壊された戸口から屋内を覗きながら、聞こえてくる物音に耳を澄ましていた。