Classici giapponesi con furigana
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はいくじょうのきょうとえど
俳句上の京と江戸
正岡 子規
Leggi 俳句上の京と江戸 (はいくじょうのきょうとえど) di 正岡 子規 (まさおかしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7442 caratteri · 15 schermate
江戸の人に言わせると、「俳諧と蕎麦は江戸に限る」と芭蕉のいわれた通りで、俳諧はこっちのものだ、というような事を言うて威張る。京の人に言わせると、我々こそ芭蕉の正統を継いだ者であって、江戸の俳諧は外道である、というような事を言うて威張る。もし今の京の人に言わせたら、芭蕉の正統などとは言うまいが、その代りに、蕪村はおれの方じゃ、と言わるるであろう。とにかくにこの相撲は軍配をあげる事の出来ぬ取組であって、東へあげれば西から物いいがつく、西へあげれば東から物いいがつく、というむつかしい勝負であります。しかし公平に考えて見まするに、やはり無勝負の持というが正当でありましょう。けだし徳川時代の俳句界は一個の中心点を持った正円形ではなくて、いわば二個の焼点を持った橢円形のような者であったのであります。しからば俳句界はなぜ円形にならずに橢円形になったかと申しますると、それは徳川時代の政治界が橢円であったためであります。
全体においては無勝負という事にしましても、ある時代々々で取組んで見ると、互に勝負があって面白いから、少しく時代の比較をやって見ましょう。
第一は貞徳時代でありますが、これは貞徳が已に京にいた位であるし、殊にこの頃はまだ江戸草創の際で、東武ではなかなか文学などいう優長な事をやって居る余地がなかったのですから