Classici giapponesi con furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Leggi 光り合ういのち (ひかりあういのち) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.439 caratteri · 263 schermate
昼間は近所なみだが、夜になると目立つので、重子はそれを苦しがった。私は四つまで私と遊んだ彼女が宗藤家へ養女にやられて結婚するまで、娘ざかりを、そうした心苦しさにどれ程心をなやましたかいとしさに堪えぬ。彼女には倉田の氏の伝統である美とロマンチックの花やかな本能があり、又その天成の美貌と才能とはそれに相応しいものがあった。彼女はいつでも首席であった。
「私の一番の苦しみは父を尊敬する事が出来ない事です」
と彼女は言っていた。勝気なところのある彼女は、叔母をかばうために、叔父と争う事などあった。すると叔父は大人気もなく、真赤になって、
「わしを馬鹿にする。そんなに言うなら勝手に出て行け」
と怒鳴るのであった。行く所がないというよりも、父の憤怒のポーズに恐れをなして、重子は泣いてあやまっていた。
叔母と重子とは忍従の日々を送っていた。
私は五年間同じ屋根の下で食を共にした恩のある叔父を悪しざまに言いたいのではない。叔父は実に浄土真宗の正機の凡夫であり、親鸞のいわゆる邪見驕慢の衆生であった。というのは叔父はその行持にもかかわらず、確実な他力念仏の救いを得ていた。