Classici giapponesi con furigana
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きょうやくかいてんだん
共軛回転弾
海野 十三
Leggi 共軛回転弾 (きょうやくかいてんだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.359 caratteri · 21 schermate
それから机の下をさぐっていたが押し釦の一つをぷつんと押した。すると紙がぱっと蛍光色を呈して光りだした。空白の紙上にはありありと図面が浮び上る。
「共軛回転弾というのは、こういう具合に、二つの硬い球が、丁度鎖の環のように互いに九十度に結合して、猛烈な高速で回転するのだ。そして互いに相手を励磁して回転を促進し、永久に停まらない。この硬い球は、原子核の頗る大きいものだと思えばよろしい、わしが五年かかって特製したものだ。硬いこと重いことに於て正に世界一。そしてこれを共軛回転させてスピード・アップすると、その速力は音波の速力の約三十倍となる。そこへ持って来て、これは一名『鉄の呪い』という名があるくらいで、鉄材を追駆けて走りまわるのじゃ。じゃによって、いかなる戦車群、いかなる大艦群、いかなる武装軍も、たちまちこの回転弾のために粉砕されてしまうというわけだ。この共軛回転弾によって破壊し得ないものは、この地上に一つもない。どうじゃ、聞いているのか」
「ええ、聞いていますとも、まあなんというすばらしい新兵器でしょう」
「ああ、一千億ドルの値打があるよ。現物はこっちにある。